前回はサステナビリティの開示基準についての話があったけど、SSBJって何なのかしら?
また、知らない横文字がでてきたよ。。
SSBJは日本のサステナビリティ基準員会のことで、今後サステナビリティ基準員会から日本版の詳細な開示基準の充実が予定されているよ!
SSBJ(サステナビリティ基準委員会)とは
近年、サステナビリティ(持続可能性)に対する関心が高まる中、企業の活動が環境や社会に与える影響を透明にするための基準が求められています。
SSBJ(サステナビリティ基準委員会)は、日本の企業がサステナビリティに関する情報を開示するための基準を策定する組織です。
これは、国際的なサステナビリティ開示基準を開発するIFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)に対応して設立されました。
SSBJの基準は、日本企業が国際的な基準に準拠しつつ、国内の特性に合わせた開示を行うことを目的としています。
SSBJ基準の重要性
SSBJ基準は、企業のサステナビリティ戦略を強化し、国際的な競争力を高めるために重要なものとなるよ!
SSBJ基準は、日本の有価証券報告書におけるサステナビリティ情報の開示義務化に向けた重要な役割となっています。
これにより、企業は投資家やその他のステークホルダーに対して、サステナビリティに関するリスクと機会を透明に報告することが求められます。
SSBJ基準の内容
SSBJ基準は、以下のような主要な要素を含んでいます。
- 適用基準:企業がサステナビリティ情報を開示する際の基本的な枠組みを定めています。これには、開示の範囲、期間、タイミングなどが含まれます。
- 一般開示基準:企業が開示すべきサステナビリティ関連のリスクと機会に関する情報を具体的に定めています。
- 気候関連開示基準:企業が気候変動に関連するリスクと機会をどのように開示するかを規定しています。
SSBJ基準の影響
SSBJ基準の導入により、日本企業は国際的なサステナビリティ基準に準拠した情報開示を行うことが求められます。
これにより、企業は投資家やその他のステークホルダーに対して、より透明で信頼性の高い情報を提供することができます。
企業のサステナビリティ戦略の強化や、国際的な競争力の向上にも寄与することも期待されているよ!
公開草案の公表
2024年3月29日、SSBJはサステナビリティ開示基準の公開草案を公表しました。
この草案には、以下の3つの主要な基準が含まれています。
- サステナビリティ開示ユニバーサル基準:「サステナビリティ開示基準の適用(案)」として、企業がサステナビリティ情報を開示する際の基本的な枠組みを定めています。
- 一般開示基準:「一般開示基準(案)」として、企業が開示すべきサステナビリティ関連のリスクと機会に関する情報を具体的に定めています。
- 気候関連開示基準:「気候関連開示基準(案)」として、企業が気候変動に関連するリスクと機会をどのように開示するかを規定しています。
コメント募集とフィードバック
これらの公開草案に対するコメント募集は2024年7月31日まで行われ、多くの市場関係者からフィードバックが寄せられました。
SSBJはこれらのコメントを基に、基準の最終化に向けた検討を進めています。
特に注目されているのは、Scope3温室効果ガス排出の開示基準です。
Scope3は、企業のバリューチェーン全体で発生する間接的な温室効果ガス排出を指し、これを可視化することが求められています。
SSBJは、Scope3の開示を義務化する方向で検討を進めており、これが企業のサステナビリティ戦略に大きな影響を与えると予想されています。
今後の展望
SSBJは、2025年3月末までに最終基準を公表する予定です。
これにより、日本企業は国際的なサステナビリティ基準に準拠した情報開示を行うことが求められ、透明性と信頼性の向上が期待されています。
気候変動も含め、持続可能性に関する情報がここまで企業の開示に影響することになるとは思ってもみなかったわね。
SSBJが策定する基準の動向が気になるなぁ。
日本基準を国際的な基準に近づける動きは今後も進んでいくよ!