あぁ、「兆候の判定」で兆候アリとなってしまった。。
そうなると、次は「認識」のステップに進むことになるよ!
「兆候の判定」よりも少し難しくなるから覚悟しよう!
前回の兆候判定の話よりも、なんだか気合がはいっているわね。。
共用資産とは何か
共用資産とは、通常、単独でキャッシュ・イン・フローを生じさせることはないが、他の資産または資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産のことを指します。
「認識」のステップでは割引前将来キャッシュ・フローの見積りが必要
減損会計は 「兆候の判定」→「認識」→「測定」 の順番で、検討を進めていきます。
兆候の判定ありとなった場合に、「認識」のステップに進みます。
「認識」となった場合に一番ネックとなるのは割引前将来キャッシュ・フローの見積りです。
将来キャッシュ・フローってなにそれ、おいしいの?
将来キャッシュ・フローはざっくりいうと、当期利益+減価償却費だよ!
将来キャッシュ・フローは複数年分を合算するイメージでとりあえず捉えておいてね。
将来キャッシュ・フローの詳しい解説はこちら。
共用資産について減損損失の「認識」
まず、共用資産のグルーピングには、次の2つの方法があります。
①共用資産と、その共用資産が将来キャッシュ・フローの生成に寄与している資産又は資産グループを含む、「より大きな単位でグルーピング」を行う方法
②「共用資産の帳簿価額を各資産又は資産グループに配分」して、配分後の各資産又は資産グループについて減損損失の認識と測定を行う方法
①より大きな単位でグルーピングを行う方法
より大きな単位でグルーピングを行う場合、以下のように「認識」を行います。
共用資産を含まない各資産又は資産グループにおいて算定された減損損失控除前の帳簿価額に共用資産の帳簿価額を加えた金額と、より大きな単位から得られる割引将来キャッシュ・フローの総額とを比較します。
そのうえで、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額の合計金額を下回る場合には、減損損失を認識します。
注意点ですが、共用資産を含まない資産又は資産グループに減損の兆候がない場合でも、共用資産に減損の兆候があるときには、より大きな単位で減損損失を認識するかどうかの判定が必要です。
共用資産の「兆候の判定」が漏れていないか注意してね!
②共用資産の帳簿価額を各資産又は資産グループに配分する方法
こちらの方法はシンプルです。
共用資産の帳簿価額を、当該共用資産に関連する各資産又は資産グループに配分したうえで減損損失を認識するかどうかを判定します。
説明はシンプルだけど、配分計算がめんどくさそうだなぁ。。。
「認識」のステップでは、割引前将来キャッシュ・フローとの比較を行おう。
今回は減損会計における共用資産の取り扱いについて、「認識」について解説しました。
「認識」で将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、「測定」に進むことになります。
これで、「兆候の判定」と「認識」まで終わったね。あとは「測定」の話だけだよ!
「認識」でもうすでにお腹一杯だなぁ。
えびくん、大丈夫かしら。。「測定」の話はコチラ。